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外科医の手技で差が出る脳動脈瘤の手術成績

脳ドックなどで見つかる未破裂の脳動脈瘤は、無症状である場合がほとんどですが、破裂すれば、くも膜下出血が生じるため、外科的手術もしくは血管内治療が求められるケースがあります。ただし、経験が不十分で患者が亡くなったケースもあり、脳神経外科の医師が得意とする治療法を知り、十分な経験を積んだ病院を選ぶ必要があります。

外科医の手技で差が出る脳動脈瘤の手術成績

未破裂脳動脈瘤の治療は、頭部を切開してクリップと呼ばれる特殊な器具で瘤の根元などを挟んで破れないようにするクリッピング術と、足の付け根からカテーテルを入れて、瘤の内部にコイルをつめる血管内治療の二種類から選びます。

クリッピング術を年間100例以上、血管内治療を50例以上行っているのは、愛知県の藤田保健衛生大学病院、大阪府の国立循環器病センター、福岡市の国立病院帰国吸収医療センターなどの数施設に限られており、いずれも高い治療成績をあげています。

一方、どちらかの治療に特化している施設もあります。全国から脳疾患の患者が受けいれているNTT東日本関東病院は3年間で116人の患者にクリッピング術を行いましたが、血管内治療の方はゼロとなっています。脳神経外科部長の森田氏は、両方とも有効な治療法だが、特異な方法を数多く行うほう外資の技量が上がると説明しています。


Posted by crystalboy at 14:08